2010年7月1日以降、7月31日までに公表された2010年3月期決算企業の内部統制報告書について、「有効である」という結論以外となる報告書を提出した企業及びその内容は次のようになっています。
№ | 123 | ||
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企業名 | 日本風力開発株式会社 | 市場 | 東証マザーズ |
その内容 | 下記に記録した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、重要な欠陥に該当すると判断いたしました。したがって、当事業年度末日時点において、当社の財務報告に係る内部統制は有効でないと判断いたしました。 記 |
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付記事項 | 有価証券報告書及び内部統制報告書の提出遅延は前会計監査人との意見相違によるものであり、財務報告に係る内部統制の重大な欠陥には該当しないと判断いたしました。 |
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特記事項 | 特記すべき事項はありません。 |
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監査法人 | やよい監査法人 | 監査意見 | 財務諸表監査:適正 |
備考 |
№ | 124 | ||
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企業名 | エムスリー株式会社 | 市場 | 東証1部 |
その内容 | 下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、重要な欠陥に該当すると判断いたしました。したがって、当事業年度末時点において、当社の財務報告に係る内部統制は有効ではないと判断いたしました。 記 |
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付記事項 | - |
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特記事項 | - |
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監査法人 | あらた監査法人 | 監査意見 | 財務諸表監査:適正 |
備考 | 訂正内部統制報告書において表明。 |
№ | 16 | ||
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企業名 | 株式会社シニアコミュニケーション | 市場 | 東証マザーズ |
その内容 | 上記のとおり、当社の創業者である前取締役3名により、過去の決算における会計処理が不正に行われていたことが、平成22年3月16日の監督官庁による立入検査を契機として、平成22年4月16日に設置された外部調査委員会の調査によってその詳細が判明いたしました。外部調査委員会の調査報告書は、平成22年6月4日に当社ホームページにて公表されております。当社はこれを受けて過去の会計処理を訂正することといたしました。平成16年3月期から平成22年3月期までの不正な会計処理の概要は、架空で売上計上がされていた金額が2,211百万円、売上計上時期の修正を要する金額が1,339百万円でありました。これは、不正に関するリスクの検討、コンプライアンスの徹底、取締役・監査役・内部監査部門におけるモニタリングの運用・整備状況が全社的に不十分だったこと、決裁過程において最終決裁権限者が不適切な会計処理に関与していた役員であったことに加え、監査法人を欺く数々の不正が行われていたことが大きな原因であったと判断しております。 ①当社の取締役、監査役及び従業員が誠実かつ適切な行動をとるための、共通の価値観・倫理観を具体化したコンプライアンス行動基準の制定。 ②コンプライアンス行動基準を逸脱する行為に関する通報と是正手順及び通報者が不利益な扱いを受けないように、監視・保護する手順について定める内部通報規程の制定とその内容の周知徹底。 ③財務報告の虚偽記載を防ぐため、内部統制評価マニュアルを改訂し、より高感度に内部統制の不備を発見する評価及び報告体制の強化。 ④内部監査室の活動の活発化及びモニタリングの強化。 従いまして、平成22年3月31日現在において、全社的な内部統制、全社的な観点から評価する決算財務報告に係る内部統制に重要な欠陥が存在することは認識されましたが、是正措置の完了には至っておらず、また、当初の計画を修正し、適切であると判断した評価範囲についての評価手続を実施することができなかったので、財務報告に係る内部統制の全ての重要な欠陥を特定するには至らず、最終的な評価結果を表明することはできません。 |
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付記事項 | 不正経理処理を行っていた前取締役3名は、平成22年6月4日付にて辞任しております。 |
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特記事項 | 特記すべき事項はありません。 |
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監査法人 | 監査法人クラリティ | 監査意見 | 財務諸表監査:適正 |
備考 |