knowledge Baseナレッジベース

2010年3月期「内部統制報告書」記載内容集計

投稿日時:2010年07月01日(木)

 2010年6月1日以降、6月30日までに公表された2010年3月期決算企業の内部統制報告書について、「有効である」という結論以外となる報告書を提出した企業及びその内容は次のようになっています。

開示すべき重要な不備が存在すると表明した企業
22
重要な手続が実施できないと表明した企業
0

開示すべき重要な不備が存在すると表明した企業

101
企業名 株式会社ジパング・ホールディングス 市場 JASDAQ
その内容

 上記の評価の結果、下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、重要な欠陥に該当すると判断しました。
したがって、当事業年度末日時点において、当社の財務報告に係る内部統制は有効ではないと判断しました。
 

 
 当社は、財務経理部において、一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表及び財務諸表を作成するための全社的な内部統制及び全社的な観点で評価する決算・財務報告プロセスに係る内部統制の整備及び運用が不十分であったため、当事業年度末の連結財務諸表及び財務諸表について、監査人より複数の誤謬について指摘を受けました。
 これらは、いずれも、決算処理の正確性を検証する適切な内部統制が整備できなかっ たことに起因するものであり、具体的には、必要な決算処理や適切な開示に関する十分な会計基準の理解不足と、経験を有した人材の不足、及び上位者による十分なレビューが実施できなかったことによるものであります。
 これらが事業年度の末日までに是正されなかった理由は、海外の子会社を有している企業との合併や一部事業の譲渡などの施策実行が重なり、決算・財務報告プロセスに係る適切な内部統制への対応に必要な知識の習得と体制整備及び運用ができなかったためであります。
 なお、監査人より指摘された複数の誤謬は、いずれも適切に修正しており、連結財務諸表及び財務諸表に及ぼす影響はありません。
 当社は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用の重要性を認識しており、財務経理部の人員及び能力の不足の解消に努め、翌事業年度においては、適切な内部統制を整備し運用する方針であります。

付記事項

該当事項はありません。

特記事項

該当事項はありません。

監査法人 フロンティア監査法人 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考
102
企業名 株式会社塩見ホールディングス 市場 大証2部
その内容

 下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、重要な欠陥に該当すると判断致しました。したがって、当事業年度末日時点において、当社の財務報告に係る内部統制は有効でないと判断致しました。
 

 当社は、決算財務報告プロセスにおいて、以下の2点を監査法人より指摘を受けました。
  1.貸倒引当金の見積計算において明確な基準が確立されていなかった。
  2.債務保証の履行に関する事実の網羅的把握がされていなかった。
 これらの適切な内部統制の整備運用ができていませんでした。
 当事業年度末日までに是正されなかった理由は、期末決算におけるプロセスでのチェック体制の不備に起因しております。
 なお、監査法人により指摘をうけた誤謬はいずれも適切に修正しており、連結財務諸表及び財務諸表に及ぼす影響はありません。

以上

付記事項

 評価結果に関する事項に記載された重要な欠陥を是正するために、連結グループの決算業務を統括する当社経理部において、貸倒引当の基準の見直しと確立、債務保証履行状況の把握強化、チェック体制の強化、及び、会計処理に関する教育の徹底を図り再発防止を行なっており、翌事業年度には当是正策の浸透を図り、適切な内部統制を整備・運用する方針であります。

特記事項

特記すべき事項はありません。

監査法人 やよい監査法人 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考
103
企業名 株式会社東理ホールディングス 市場 東証2部
その内容

 下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼすことになり、重要な欠陥に該当すると判断いたしました。したがって、当事業年度末日時点の当企業グループの財務報告に係る内部統制は有効でないと判断いたしました。

 当社が過去に実施した第三者割当増資に関する当社のコンサルティング費用の支払いに関連して、多額の業績予想の修正及びその取消しを行なったこと、並びに第1期(平成17年3月期)期末決算、第2期(平成18年3月期)期末決算、第3期(平成19年3月期)期末決算、第4期(平成20年3月期)中間決算、期末決算及び第5期(平成21年3月期)第1四半期決算、期末決算において、有価証券報告書における注記の漏れがあることが判明し訂正いたしました。
 これらは、全社的な内部統制及び決算財務報告プロセスにおけるチェック項目、チェック体制が不十分であったことに起因しております。旧代表取締役の強い圧力の下、いずれも当該判断を支える事実関係についての十分な実態調査を行なわなかったことが表面的な原因でありますが、経営者のコンプライアンス意識の脆弱さ及び取締役会・監査役会のガバナンスが機能していなかったことが根本的な原因であります。

付記事項

 評価結果に関する事項に記載された重要な欠陥を是正するために、事業年度の末日後、重要な欠陥に該当するとの判断に至ったことの原因分析および問題点抽出結果に基づき、以下の改善措置を実施しております。これらの改善措置等により、平成23年3月期中に重要な欠陥の是正を完了する予定であります。
ア.取引・契約に関わる意思決定プロセスの改善
 ①取引契約に関わるもの
 ・「与信管理担当」の選任
 ・「与信管理責任者(各社)」の選任
 ②監視機能に関わるもの
 ・「コンプライアンスマネージャー」の選任
 ・「コンプライアンス担当責任者(各社)」の選任
イ.適時開示体制の強化
 ①体制に関わるもの
 ・「情報開示補助者」の選任
 ・「情報取扱責任者(各社)」の選任

特記事項

付記すべき事項はありません。

監査法人 アスカ監査法人 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考
104
企業名 シンワオックス株式会社 市場 大証2部
その内容

 OX(H.K.)COMPANY LIMITEDは、下記に記載した事象により、当事業年度末日現在における当社の財務報告に係る内部統制に不備があり、有効でないと判断いたしました。

(1) 当該社において、決算・財務報告プロセスにおける一部主要な規程の文書化(当社経理規程の翻訳版の作成等)が不十分であったこと。

(2) 当社の管理本部における当該社に対するモニタリングが十分に機能していたとは言えないこと。

 事業年度の末日までに是正されなかった理由は、当該社は、当初内部統制の評価対象には該当していませんでしたが、当事業年度中の急速な業容及び規模の変化に伴い、それに則した決算・財務報告プロセスの同社に対する指導、周知、徹底が十分にできなかったことによるものであります。 
 当社としましては、財務報告プロセスに係る内部統制の整備及び運用の重要性は、当然認識しております。OX(H.K.)COMPANY LIMITEDにおける決算業務の環境を再整備し、翌事業年度におきましては、適切な内部統制の整備を推進する方針であります。

付記事項

付記すべき事項はありません。

特記事項

特記すべき事項はありません。

監査法人 アクティブ監査法人 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考
105
企業名 KFE JAPAN株式会社 市場 名証セントレックス
その内容

 下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、重要な欠陥に該当すると判断した。したがって、当事業年度末日時点において、当社連結グループの財務報告に係る内部統制は有効でないと判断した。

 当社連結グループは、決算処理・開示資料作成において必要かつ十分な専門知識を有した人材が不足していた為、決算処理・開示資料作成プロセス体制の整備・運用が十分でなかった。
 また、将来の見積もりに関する見通しに際して、社内検証並びに承認手続きの運用が有効とはいえず、監査人から投資有価証券の評価及び固定資産の減損並びに継続企業の前提に関する評価見積りや予測を伴う重要な開示項目において決算・財務報告プロセスの不備を原因とする誤謬等の指摘を受けた。
したがって、当該不備を原因とした誤謬等が財務報告に与える重要性が高いものと判断し、「重要な欠陥」と判断した。
 
 当事業年度の末日までに是正されなかった理由は、決算処理・連結財務諸表等開示資料作成について知識、経験を有する人材の採用に努めたが、適確な人材を採用する事が出来なかったためである。

付記事項

 財務報告に係る内部統制の整備及び運用の重要性は十分認識しており、評価結果に記載された重要な欠陥を是正するために、決算処理・開示資料作成についての知識、経験を有する人材を平成22年6月21日に採用し財務・会計部門の責任者として従事させた。

特記事項

財務報告に係る内部統制の有効性の評価についての特記すべき事項はない。

監査法人 太陽ASG有限責任監査法人 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考
106
企業名 東邦グローバルアソシエイツ株式会社 市場 大証2部
その内容

 下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、重要な欠陥に該当すると判断いたしました。したがって、当連結会計年度末日時点において、当社グループの財務報告に係る内部統制は有効でないと判断いたしました。

 当社及び当社の連結子会社において、保有する債権の評価について見積りを伴う会計処理の業務プロセスの網羅性が不十分であったため、有価証券報告書への誤謬の発生するリスクが存在しました。
 当該重要な欠陥が連結会計年度末日までに是正されなかった理由は、期末決算プロセスの過程で監査法人により、当該見積りを伴う会計処理の網羅性について不備を指摘されたためであります。
 一方、財務報告に係る内部統制の整備及び運用の重要性は認識しており、既に、保有する債権の評価について見積りを伴う会計処理の業務プロセスの網羅性を充足する整備を行っており、翌連結会計年度においては適切な内部統制を整備・運用する方針であります。

付記事項

 評価結果に関する事項に記載された重要な欠陥を是正するために、連結会計年度の末日後、保有する債権の評価について見積りを伴う会計処理の業務プロセスを見直しいたしました。また、決算・財務報告プロセス及び各業務プロセスの整備、運用状況を見直し、内部統制報告書提出日までに当該是正後の内部統制の整備及び運用状況の評価を行いました。
 評価の結果、内部統制報告書提出日において内部統制は有効であると判断しております。

特記事項

該当事項はありません。

監査法人 監査法人ワールドリンクス 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考
107
企業名 株式会社イチケン 市場 東証1部
その内容

 財務報告に係る内部統制について、下記に記載した業務プロセスに関する内部統制の不備は、将来的に財務報告に重要な影響を及ぼす可能性があり、重要な欠陥に該当すると判断しました。そのため、当事業年度末時点における、当社の財務報告に係る内部統制は有効でないと判断しました。
 

 
 平成22年3月締結の工事請負契約(1件)に関して、工事受注に関わる業務プロセスにおいて、受注に対する社内の審議不十分や契約内容の審査不足、営業管理規程の整備不十分といった「整備及び運用の不備」の状況が判明しました。当該契約については、契約解除に向けて協議中でありますが、当該契約の締結により、財務諸表において偶発債務につき注記することとなり、また、決算公表が遅延する等の影響を生じさせていることから、当該「整備及び運用の不備」は重要な欠陥に該当すると判断しました。
 
 事業年度末日までに是正できなかった理由は、該当案件の発生が当事業年度末日近くであり、時間的制約から財務報告に係る内部統制の整備及び運用全体の有効性を確認するに至らなかった為です。
 
 尚、上記内部統制上の不備事項については、受注における社内の審議項目の見直しや、契約内容の審査強化とチェック体制の充実、更に、受注行為に関するリスクを洗出し、営業管理規定に反映させ整備致します。それらの内容を全役職員へ周知徹底し、併せて再発防止策の実施状況をモニタリングしてまいります。

付記事項

付記すべき事項はありません。

特記事項

特記すべき事項はありません。

監査法人 有限責任監査法人トーマツ 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考
108
企業名 株式会社シーマ 市場 JASDAQ
その内容

 下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、重要な欠陥に該当すると判断いたしました。したがって、当連結会計年度末時点において、当社及び連結子会社の財務報告に係る内部統制は有効でないと判断いたしました。

 平成22年5月までに、当社の商品在庫を適正に保管する管理責任者であった当社元従業員が、その職位を利用し、当社の商品在庫であるダイヤモンド・ルース(裸石)1億92百万円(仕入価額)を業務上横領していたことが判明いたしました。当社におけるルース棚卸業務プロセスの内部統制整備状況は、業務責任者が自ら業務を行っていたという職務分掌上の問題を除き、重要な不備、欠陥は見受けられませんでした。不正行為においては、これらの業務プロセスの中で責任者が自ら事務処理を行い自ら報告を行ったことにより、内部統制上の牽制機能が働きませんでした。このことが、不正行為を防止できなかった主な要因であります。
 当連結会計年度の末日までに是正されなかった理由は、上記財務報告に係る内部統制の不備を認識したのが、連結会計年度末日の翌日以降の平成22年6月であったためであります。
 当社は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用について、その重要性を強く認識しており、再発防止策をはじめとする是正措置について整備・運用を行い、翌連結会計年度においては、適切な内部統制を整備・運用する方針であります。
(再発防止策)
(1)棚卸業務の見直し
(2)コンプライアンス意識の再徹底
(3)内部管理体制の一層の強化

付記事項

付記すべき事項はありません。

特記事項

特記すべき事項はありません。

監査法人 ビーエー東京監査法人 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考
109
企業名 中外鉱業株式会社 市場 東証2部
その内容

 下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、重要な欠陥に該当すると判断しました。従って、当該事業年度末日時点において、当社の財務報告に係る内部統制は有効ではないと判断しました。
 

 
(1)当社の売上・債権管理プロセスにおいて、取引先の信用情報の入手及びその評価等の取引先に関する与信管理体制の整備が不十分であったこと、及び決算財務報告プロセスにおける売上債権の回収可能性に関する検討が不十分であったことが財務諸表監査の過程で判明し、売上債権に係る貸倒引当金につき訂正を行いました。
 当該事業年度の末日までに是正されなかった理由は、上記不備が当該事業年度の末日後の財務諸表監査の過程で識別されたためであります。
 
(2)決算財務報告プロセスにおいて、関連当事者の範囲及び取引について必要な情報を収集するための体制の整備が不十分であったことが財務諸表監査の過程で判明し、有価証券報告書の開示情報における関連当事者との取引に関する注記について訂正を行いました。
 当該事業年度の末日までに是正されなかった理由は、上記不備が当該事業年度の末日後の財務諸表監査の過程で識別されたためであります。
 
一方、財務報告に係る内部統制の整備及び運用の重要性は認識しており、適正な与信管理に必要な管理体制及び承認手続に係る業務プロセス、並びに売上債権に係る適正な貸倒引当金の計上プロセス、関連当事者の範囲及び取引の認識に必要な管理体制を整備し、内部統制手続の徹底・定着化を図ることで翌事業年度においては、適切な内部統制を整備・運用する方針であります。

付記事項

付記すべき事項はありません。

特記事項

特記すべき事項はありません。

監査法人 フロンティア監査法人 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考
110
企業名 株式会社フライトシステムコンサルティング 市場 東証マザーズ
その内容

 下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、重要な欠陥に該当すると判断致しました。したがって、当事業年度末日時点において、当社グループの財務報告に係る内部統制は有効でないと判断致しました。

 当社及び連結子会社における売上及び棚卸資産に係る業務プロセスにおいて、売上計上及び棚卸資産の評価に必要な契約内容の確認や承認手続の運用が不十分であったため、売上高や仕掛品について重要な修正を行っております。
 なお、上記不備が事業年度末日までに是正されなかった理由は、不備が事業年度末日後の財務諸表監査の過程で発見されたためであります。
 一方、財務報告に係る内部統制の整備及び運用の重要性は認識しており、今後は、売上計上及び棚卸資産の評価に係る契約内容の確認及び承認手続を一層強化する方針であります。

付記事項

付記すべき事項はありません。

特記事項

特記すべき事項はありません。

監査法人 優成監査法人 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考
111
企業名 オメガプロジェクト・ホールディングス株式会社 市場 JASDAQ
その内容

 下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、重要な欠陥に該当すると判断した。したがって、当連結会計年度末時点の当社グループの財務報告に係る内部統制は有効ではないと判断した。
 なお、下記の開示の誤り等は、連結財務諸表において適切に修正し反映した。

  決算・財務報告プロセスに係る連結財務諸表作成における手続きの網羅性に関する不備
 決算・財務報告プロセスに係る連結財務諸表作成において、当社が負っている債務保証を管理部門が把握しておらず、外部からの指摘により判明した。これにより連結財務諸表作成における注記の内容等について重要な修正を監査法人に指摘された。
 この理由は、決算・財務報告プロセスにおいて、管理部門に対する情報の伝達等債務保証を網羅する手続が不十分であったためである。当該誤りは期末決算プロセスの過程で発見されたため、当連結会計年度末時点では是正されていなかった。
 この決算・財務報告プロセスに係る連結財務諸表作成における手続きの網羅性に関する不備については、翌事業年度において環境を整備し、適切な内部統制を整備・運用する方針である。

付記事項

該当事項なし

特記事項

該当事項なし

監査法人 KDA監査法人 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考
112
企業名 ヘリオス テクノ ホールディング株式会社 市場 東証1部
その内容

 下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、重要な欠陥に該当すると判断いたしました。従って、当事業年度末日時点において、当社グループの財務報告に係る内部統制は有効でないと判断いたしました。
 

 
 連結子会社のナカンテクノ株式会社は、平成21年6月29日に設立され、同年7月28日にナカン株式会社より事業譲渡を受け営業活動を開始しております。当該事業譲渡が行われた時点において、ナカン株式会社は民事再生手続中であり、同社については十分な内部統制が存在しておらず、また、同事業は海外向け機械の製作・設置業務を主としているために業務内容や会計処理が複雑である等の状況にありました。当社は、このような同社の状況に鑑み、より慎重なリスクの認識と当該リスクが財務報告に及ぼす影響を十分に評価し対応する体制を整備すべく、同社・同事業に係る全社的な内部統制及び業務プロセスに係る内部統制の構築を進めましたが、これらの内部統制の構築には相当の期間が必要であり、体制面、時間的な面からの制約により、十分な体制を整備・運用するまでには至りませんでした。
そのため、基準日時点におけるナカンテクノ株式会社に係る全社的な内部統制のリスクの評価と対応について、整備及び運用上の不備が存在していると判断いたしました。

付記事項

 財務報告に係る内部統制の整備及び運用の重要性は十分認識しており、評価結果に記載された重要な欠陥を是正するために、当該会社の内部管理体制を再構築し強化することを目的に、既に外部専門家等を交えた業務プロジェクトを発足及び推進しており、全社的な内部統制のリスクの評価と対応等の強化を行った結果、内部統制報告書提出日現在において、ナカンテクノ株式会社の内部統制の整備状況については有効であると判断いたしました。

特記事項

該当事項はありません。

監査法人 ペガサス大和監査法人 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考
113
企業名 株式会社ホッコク 市場 JASDAQ
その内容

 下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、重要な欠陥に該当すると判断した。したがって、当事業年度末日時点において、当社の財務報告に係る内部統制は有効でないと判断した。
 

 

1. FC事業、直営店事業、海外事業の業務プロセスにおいて、適切な会計処理を承認・検証する手続が不十分であったため、整備及び運用評価の過程において不備が発生し、重要な修正を行うことになった。

2. 決算・財務報告プロセスにおいて、決算処理業務に係る内部統制の整備及び運用が不十分であったため、重要な修正を行うことになった。

 
 事業年度の末日までに是正されなった理由は、事業再編ならびに経営資源の戦略的シフトに即した管理体制の整備が十分でなく、各事業部門に対する指導・モニタリングが徹底されていなかったことと、経理部門においても人員の交代等により適正な財務報告のための十分な検証体制を整備できなかったためである。
 
 一方、財務報告に係る内部統制の整備及び運用の重要性は認識しており、人員の制約等はあるものの、環境を整備し、外部専門家等の活用も含め、翌事業年度においては、適切な内部統制を整備・運用する方針である。
 
 また、上記の重要な欠陥に起因する財務報告上の影響額は、決算過程にて補正済みであり、当社の連結財務諸表は適正に作成されている。

付記事項

付記すべき事項はありません。

特記事項

特記すべき事項はありません。

監査法人 霞ヶ関監査法人 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考
114
企業名 株式会社アーク 市場 東証1部
その内容

 下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、重要な欠陥に  該当すると判断した。したがって、当事業年度末日時点において、当社の財務報告に係る内部統制は有効ではないと判断した。

 当社は、関係会社管理を行うために必要となる体制は改善されたものの、連結決算及び関係会社における決算の信頼性を確保するために必要となる体制の整備・運用が不十分であったため、財務諸表作成にかかる処理について重要な修正を行うことになった。また、一部の海外連結子会社の販売プロセスに係る日常的モニタリングが十分に設計されなかったことにより、当該販売プロセス内の売上計上プロセスに係る内部統制に重要な欠陥があると判断している。
 
 事業年度の末日までに是正されなかった理由は、関係会社管理担当を設置し権限・責任体系を明確化し、人的リソースを拡充する等グループ経営管理体制の一層の強化を図り、当社のビジネス及び経理並びに財務の知識・経験を有した者を財務諸表作成に関わる処理の検討、承認手続に従事させ、販売プロセス内の売上計上に係る承認手続きを強化してきたものの、市場における競争激化や収益性の低下に対処するため収益改善施策やノンコア事業子会社売却処理を優先せざるを得ず、これらの改善・強化策が相対的に不十分となったためである。
 一方、財務報告に係る内部統制の整備及び運用の重要性は認識しており、当社は、中期経営計画に掲げる、「新生アーク体制における成長基盤の確立」及び「連結経営への転換・定着」を推進するという事業方針の下、グループ経営管理体制及び連結決算体制の機能向上並びに人的リソース拡充の一層の強化を図り、翌事業年度においては、内部統制の改善・強化に一層傾注して取り組む方針である。

付記事項

該当事項なし

特記事項

該当事項なし

監査法人 有限責任監査法人トーマツ 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考
115
企業名 ユニプレス株式会社 市場 東証1部
その内容

 下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、重要な欠陥に該当すると判断いたしました。したがって、当連結会計年度末日時点において、当社の財務報告に係る内部統制は有効でないと判断いたしました。
 

 
 当社は、当連結会計年度末時点において、信頼性のある財務諸表を作成するために必要なスキルを有する人材を十分に確保・配置することが出来ませんでした。
 結果として、有価証券報告書の作成過程等において、決算・財務報告プロセスの不備を原因とする多くの誤謬を監査人に指摘され修正しております。
 当社は、財務報告に係る内部統制の整備・運用の重要性を強く認識しており、重要な欠陥を是正するために、必要なスキルのある人員の拡充・確保、教育によるスキルの向上を図るとともに、相互チェック体制を強化し、翌連結会計年度においては、適正な内部統制を整備・運用する方針であります

付記事項

付記すべき事項はありません。

特記事項

特記すべき事項はありません。

監査法人 有限責任監査法人トーマツ 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考
116
企業名 TCBホールディングス株式会社 市場 東証マザーズ
その内容

 当社は、平成21年9月1日より純粋持株会社制に移行いたしましたが、平成21年8月31日に連結子会社となった2社について、財務報告の信頼性に関するリスクの評価と対応を完了させることができなかったため、全社的な内部統制に不備が存在します。当該内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、重要な欠陥に該当すると判断いたしました。
 財務報告の信頼性に関するリスクの評価と対応を完了させることができなかった理由は、当該連結子会社について内部統制報告制度に対応する文書化や規程の整備が遅れたためであります。これらの不備は、平成22年2月に当社社長が変わって以降、急速に改善・整備されつつありますが、時間的制約から結果的にリスクの評価と対応を完了させることができなかったものであります。
 上述のとおり、一部の子会社に全社的な内部統制の不備がありますが、業務プロセスに係る内部統制は牽制・チェック機能を効かせた業務が遂行されており、かつ、当社財務経理部において決算数値の精査がなされておりますので、連結子会社の財務諸表の適正性そのものは確保されていると判断しております。

付記事項

 上記にて記載した内部統制報告制度に対応する文書化や規程の整備については、平成22年4月から5月にかけ基本規程が整備され運用が開始されております。平成22年度第2四半期から第3四半期にかけて評価を実施し、平成22年度第4四半期に最終評価を行います。

特記事項

特記すべき事項はありません。

監査法人 東邦監査法人 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考
117
企業名 近畿日本鉄道株式会社 市場 東証1部
その内容

 下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、重要な欠陥に該当すると判断いたしました。したがって、当事業年度末日時点において、当社の財務報告に係る内部統制は有効でないと判断いたしました。

 平成22年1月29日に当社の連結子会社である株式会社メディアートにおいて取引実体のない売上の計上や売上計上時期の前倒しなど不適切な経理処理が行われていたことが判明しました。同社における不適切な経理処理は、同社元社長の主導により行われたものでありますが、当該処理が実行され発覚が遅れたのは、同社の全社的な内部統制において、取締役による経営者監視機能並びに監査役及び内部監査部門の監査機能が不足していたこと、コンプライアンスの徹底が不充分であったこと、内部通報制度が整備、運用されていなかったことなど同社の統制環境に不備があり、また同社の全社的な観点による決算・財務報告プロセス並びに売上に係る業務プロセスの一部に不備があったことに加え、当社の全社的な内部統制のうちグループ会社管理体制の一部に不備があったことによるものであります。
 これに伴い当社は、過年度の決算を訂正するとともに、平成17年3月期から平成22年3月期第2四半期までの有価証券報告書、半期報告書、四半期報告書について訂正報告書を提出いたしました。
なお、当事業年度の末日までにこれら不備が是正されなかった理由は、株式会社メディアートにおいて本件事件の判明が平成22年1月29日であったこと、過去長期間にわたり不適切な経理処理が行われていたことなどから、事件の全容解明並びに再発防止策等の決定及び公表が3月中旬となり、同社の是正措置及び当社の再発防止策を当事業年度の末日までに完了することができなかったためであります。
 
 当社といたしましては、財務報告に係る内部統制の整備及び運用の重要性を十分に認識しており、同社に是正措置を講じさせるとともに、再発防止策として、当社によるグループ会社への監査及びモニタリングの強化、コンプライアンス教育研修の促進、グループ会社からの内部通報制度の整備、グループ会社の人事ローテーションの推進などを実施し、適切な内部統制を整備、運用してまいる方針であります。

付記事項

 評価結果に関する事項に記載された重要な欠陥を是正するため、内部統制報告書提出時までに当社及び株式会社メディアートが実施した是正措置及び再発防止策は以下のとおりであります。
 

(1)株式会社メディアートの全社的な内部統制(統制環境等)並びに全社的な観点による決算・財務報告プロセスの不備に対する是正措置

・常勤監査役の設置による監査機能の強化

・取締役会付議基準を改定のうえ取締役及び監査役に配布して周知

・内部監査部門による会計に関する業務監査計画の策定及び実施

・コンプライアンス研修を定期的に実施

・法令倫理相談制度の社内周知による活性化

・債権、債務管理について残高及び明細の照合確認の徹底

(2)当社の全社的な内部統制のうちグループ会社管理体制の不備に対する再発防止策

・当社監査部を増員してグループ会社監査チームを組成、監査計画策定のうえ、巡回監査を開始

・当社役員によるグループ会社社長面談を定期的に実施

・グループ会社を対象としたコンプライアンス研修を定期的に実施

・グループ会社からの内部通報制度を整備のうえ運用を開始

・グループ会社役員及び出向社員の人事ローテーションを推進

 
 内部統制報告書提出時点において、これらの是正措置及び再発防止策を実施した結果、整備状況は有効であると判断いたしました。
 なお、株式会社メディアートが営んでいた広告事業及び交通広告事業等は、平成22年6月1日付で株式会社アド近鉄に会社分割による事業移転を行っていることから、株式会社メディアートの財務報告に係る内部統制は株式会社アド近鉄が引き継いでおり、同社の売上に係る業務プロセスの一部の是正措置については、順次整備を進めております。

特記事項

該当事項はありません。

監査法人 あずさ監査法人 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考
118
企業名 小糸工業株式会社 市場 東証2部
その内容

 下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、重要な欠陥に該当すると判断した。したがって、当事業年度末日時点において、当社の財務報告に係る内部統制は有効でないと判断した。

 当社は、航空機シートの設計・製造業務において、適切な手続きによらない設計変更、検査記録及び仕様承認試験に不正があったとして、平成22年2月8日に国土交通省より業務改善勧告を受け、平成22年3月12日に当該勧告に関する業務改善計画書を提出した。
 この事実は、「航空安全に対する意識の不徹底」、「納期を優先する社内体質」、「仕様承認に係る関連業務の不徹底」等、内部統制の基本的要素である「統制環境」での全社的な内部統制が十分に整備及び運用されておらず、「情報と伝達」「モニタリング」が正常に機能しなかったことにより発生したと認識しており、当事業年度末日までの財務報告において虚偽記載等は認められないものの、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高いことから、重要な欠陥に該当すると判断した。
 当社は、当該重要な欠陥を是正すべく、以下の是正措置を講じ、再発防止に取り組んでいるが、当事業年度末日までに当是正措置が社内に十分浸透するまでには至っていないことから、当社の財務報告に係る内部統制は有効でないと判断した。
 
 当社は、不正の根絶を目指し、当是正措置により体制の構築と強化を進めており、内部統制報告書提出時点においては完了していないものの、翌事業年度に当是正措置の浸透を図り、評価を実施する予定である。
 
(是正措置の内容)
 1.役員・従業員への全社的コンプライアンス教育の実施
 2.人事ローテーションの実施
 3.社内規律の厳格化
 4.処罰処理方法の見える化
 5.職務分掌規程/職務権限規程/役員規程の見直しによる責任の所在の明確化
 6.監査体制の強化による不正を許さない体制の構築
 7.品質保証システムの構築と運用の厳格化
 
 当社は、内部統制の整備及び運用の重要性を強く認識しており、当是正措置を社内に浸透させることにより、翌事業年度においては、適切な内部統制を整備・運用する方針である。

付記事項

該当事項はありません。

特記事項

該当事項はありません。

監査法人 明治監査法人 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考
119
企業名 日発販売株式会社 市場 東証2部
その内容

 下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼすこととなり、重要な欠陥に該当すると判断した。従って、当事業年度末日における当社の財務報告に係る内部統制は有効ではないと判断した。
 

 
 平成22年2月に当社元従業員(営業所の元所長)による不正取引が発覚した。元従業員の担当する取引において平成22年1月末日に予定されていた仕入先への返品に係る入金がなかったため、社内調査を行ったところ、当該仕入返品は実態のない架空取引であることが判明した。
 これを受けて社内調査を進めたところ、次の事実が判明した。
 元従業員は、平成18年4月から販売価格を数倍上回る価格で購入するという異常な逆鞘販売取引を行っていた。当該取引による損失を隠蔽するため、販売価格を上回らない価格で仕入を計上し、仕入先に支払うべき金額との差額について架空の品番を設定し仕入計上を行った。この処理により発生した架空の在庫を圧縮するため、他の仕入先口座において架空の仕入返品を計上し、結果として実体のない商品在庫及び買掛金のマイナス残高を発生させた。
 内部調査及び外部調査委員会による確認の結果、本不正取引による会計上損失に計上すべき損害総額は387百万円であり、売上原価の修正等を含む過年度の決算訂正を行った。この結果、提出済みの平成19年3月期中間期から平成22年3月期第3四半期までの間の有価証券報告書、半期報告書及び四半期報告書について訂正報告書を提出した。
 不正取引発生に至った原因分析および問題点については、以下のとおりである。
 (1)承認者自らの取引における牽制機能の欠陥

 当社における販売・購買・在庫管理業務プロセスの内部統制整備状況は、処理者が承認を実施できたという職務分掌上の問題を除き、重要な不備、欠陥は見受けられない。不正取引においては、これらの業務プロセスの中で承認者が自ら事務処理を行い自ら承認を行ったことにより、内部統制上の牽制機能が働かなかった。このことが、不正取引を防止できなかった主な要因であった。

 (2)管理監督体制の欠陥

 本不正取引の実行期間は発覚時点まで3年11ヵ月という長期間に亘っている。対象会社内では、発覚以前にも在庫・買掛金での異常値を認識していたが、その理由および対策について元従業員本人へ確認したのみに止まっていたことで早期発見できなかった。結果として、承認権限および管理機能が営業所長・営業課長へ過度に集中しており、上長・上部組織・関係他部門による異常値に対する確認が徹底していなかった。

 (3)人事管理面の問題

 元従業員は、懲戒解雇処分を受けた時点で不正取引発生部門に着任以来11年5ヵ月を経過しており、長期間同一部署に在籍し同一取引先を担当していることで、特に管理職就任後、当人以外の者が関与できない業務処理を行うことが可能な環境になっていた。

 (4)コンプライアンスの不徹底

 本不正取引の直接的な原因とは言えないが、ルールの理解・遵守意識の不足およびルール遵守の徹底への指導不足などから、事務処理におけるルール遵守が徹底されていないことが想定され、この機にコンプライアンス教育・指導を強化する必要がある。

付記事項

 評価結果に関する事項に記載された重要な欠陥を是正するために、事業年度の末日後、不正取引発生に至ったことの原因分析および問題点抽出結果に基づき、以下の改善措置を実施している。これらの改善措置により、平成23年3月期中に重要な欠陥の是正を完了する予定である。

特記事項

該当事項なし。

監査法人 新日本有限責任監査法人 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考
120
企業名 モジュレ株式会社 市場 大証ヘラクレス
その内容

 下記に記載した財務報告にかかる内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、重要な欠陥に該当すると判断いたしました。従って、当事業年度末日における当社の財務報告にかかる内部統制は有効ではないと判断いたしました。

 当社の業務プロセスのうち、一定額以上の重要取引に対する社内決裁プロセスについて、より厳格なコントロールが必要であるにも関わらず、期末日現在において十分な整備がなされておりませんでした。
 また、決算財務報告プロセスのうち、開示情報の最終チェックプロセスについて、ダブルチェック等のコントロールが弱く、整備の不備であると判断いたしました。
 事業年度末日までに是正されなかった理由として、業務プロセスについては、決算期の変更により事業年度の末日が5月から3月に変更となったこともあり、平成22年1月14日に訂正内部統制報告書を提出してから、実質的に2ヶ月程度の期間しかなかったため、十分な整備を行う時間的余裕がなかったことによるものです。
 決算財務報告プロセスについて、当社は、少人数による効率性を重視しておりますが、少人数であるがゆえに業務が集中したため、チェック・分析等に十分な時間をとることができず、当事業年度の末日までに同プロセスにおける上記欠陥が是正されませんでした。

付記事項

 本書提出日現在において、業務プロセス及び決算財務報告プロセスにおける重要な欠陥は是正されておりませんが、財務報告に係る内部統制の整備及び運用の重要性は認識しており、環境の整備や外部専門家の活用等により、翌事業年度においては、適正な内部統制を整備・運用する方針であります。
 また、当社は、平成22年6月28日開催の第11回定時株主総会において、監査役会を設置し、新たに社外監査役2名が就任いたしました。このことから、監査役監査の実効性が確保されることとなり、内部統制の強化につなげてまいります。

特記事項

特記すべき事項はありません。

監査法人 アスカ監査法人 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考
121
企業名 株式会社プラコー 市場 JASDAQ
その内容

 下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、重要な欠陥に該当すると判断いたしました。従って、当事業年度末日時点において、当社の財務報告に係る内部統制は有効でないと判断いたしました。
 

 

(1) 当社は過去において上級経営者層の一部により不適切な会計処理が行われ、過年度の財務諸表につき重要な修正をして公表しております。当社としては、不適切な会計処理を防止するため、販売・購買業務等の内部管理体制強化中で、現段階では内部統制の評価期間、整備及び運用が不十分であります。

(2) 当社の当事業年度末の純資産額は45百万円であり、債務超過による上場廃止基準への影響等、財務報告に及ぼす質的な重要性が高くなっております。しかし、現段階では、質的な重要性を考慮した全社的な内部統制の整備及び運用は不十分であります。

(3) 管理部門の責任者が平成22年3月末に退職したことから、決算・財務報告プロセスにおいて責任者によるチェック・承認体制及び牽制機能が不十分になっております。

 
 これらが事業年度の末日までに是正されなかった理由は、当社は比較的小規模の上場会社であり、経営管理組織も会社の規模に見合った小規模のものであり、経理部門も経理課長を含め4名体制であること、社内からの昇格人事、異動人事、または社外からの人材登用等についての検討期間が長期化したこともあり、整備及び運用に時間的制約があったためであります。
 財務報告に係る内部統制の整備及び運用の重要性は認識しており、必要に応じて更なる改善を実施し、全役職員への周知徹底を図り、過去のような不適切な会計処理を二度と発生させないこと、また、現在導入中の購買システムより、新たな発注・原価管理を構築すること、さらに、欠員となっていた管理部門の責任者を社内から登用して、責任者によるチェック及び承認体制の構築をすることにより、翌事業年度においては、適正な内部統制の整備及び運用を実施して行く方針であります。

付記事項

該当事項はありません。

特記事項

該当事項はありません。

監査法人 監査法人ブレインワーク 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考
122
企業名 イー・キャッシュ株式会社 市場 東証マザーズ
その内容

 下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、重要な欠陥に該当すると判断した。従って、当事業年度末日時点において、当社の財務報告に係る内部統制は有効ではないと判断した。
 

 
 当社における全社的な内部統制プロセス、業務プロセス、決算・財務報告プロセス及び重要な持分法適用関連会社における各種業務プロセス等の財務報告に係る内部統制における一連のプロセスについて、内部統制の整備状況に関する記録が欠けている。
 上記のプロセスについて整備状況に関する記録が欠けており、当事業年度末日までに是正されなかった理由は以下のとおりである。平成21年9月に100%子会社であるイー・キャッシュライフウェアの設立、同月にロハスカーボンCO2研究所株式会社の発行済株式の20.79%を取得し、同社を持分法適用関連会社とし、平成21年11月に株式会社ロハス・インスティチュートが発行する株式50.1%の引受けにより子会社化、平成22年2月に株式会社ディー・ワークスを簡易株式交換により子会社化する等、事業再編を行っており、間接部門の人員を当該事業再編業務に充てたことにより、経理及び財務の知識・経験を有した者を上記内部統制における一連のプロセスの整備状況に関する記録の整備に従事させることが困難であった。
 財務報告に係る内部統制の整備及び運用の重要性は十分認識しており、今後は間接部門の増員を通じた体制の強化及び外部専門家の活用を含め、翌事業年度においては各プロセスの整備状況に関する記録の整備を図り、財務報告に係る内部統制の整備及び運用の評価を適時に行う方針である。

付記事項

該当事項はありません。

特記事項

該当事項はありません。

監査法人 清和監査法人 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考

重要な手続きが実施できないと表明した企業

PAGE TOP