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2009年6月期「内部統制報告書」記載内容集計

投稿日時:2009年10月01日(木)

 2009年9月1日以降、9月30日までに公表された2009年6月期決算企業の内部統制報告書について、「有効である」という結論以外となる報告書を提出した企業及びその内容は次のようになっています。
 
 提出数は(累計)2,889社、そのうち「有効」でない企業は74社(うち、重要な欠陥を識別した企業は65社、重要な評価手続きを実施できなかった企業は9社)です。

開示すべき重要な不備が存在すると表明した企業
4
重要な手続が実施できないと表明した企業
0

開示すべき重要な不備が存在すると表明した企業

62
企業名 株式会社フォトニクス 市場 大証ヘラクレス
その内容

 下記に記載しております財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、重要な欠陥に該当するものと判断いたしました。従いまして、当事業年度末日時点において当社グループの財務報告に係る内部統制は有効でないと判断いたしました。
 なお、下記事項に係る連結財務諸表上の影響額につきましては、決算処理過程で修正済みであり、当社グループの財務報告に影響を与えておりません。

 
 当社において、全社的な内部統制及び決算財務報告プロセスに係る内部統制、並びに投資育成事業の業務プロセスに係る内部統制の整備及び運用が不十分であり、関係会社に対するモニタリングおよびチェック体制ならびにリスク管理の不備が生じ、不適切な取引や経理処理が行われました。また関係会社において、全社的な内部統制及び決算財務報告プロセスに係る内部統制の整備及び運用が不十分であり、会計基準の適正な理解が不足していたため、決算手続が十分に実施されませんでした。これらについて監査法人の指摘を受け、いくつかの重要な修正を行うこととなりました。
 事業年度の末日まで是正されなかった理由として、上記の体制の不備や不適切な処理の発見が期末日後であったこと、及び関係会社において会計基準にかかる知識、経験に長けた人材を当該処理および承認手続きに専属させることが困難であったためです。
 一方、財務報告に係る内部統制の整備及び運用の重要性は認識しており、これら是正処置につきましては、グループ全体の経営管理体制及び連結決算体制の強化及び各担当者のスキルアップ並びにモニタリング、チェック体制の構築といった内部統制の整備を行い、適切に運用する方針であります。

付記事項

該当する事項はありません。

特記事項

該当する事項はありません。

監査法人 かがやき監査法人 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考
63
企業名 株式会社オウケイウェイヴ 市場 名証セントレックス
その内容

 下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、重要な欠陥に該当すると判断しました。したがって、当事業年度末日時点において、当社の財務報告に係る内部統制は有効でないと判断しました。

 
 当社は、連結財務諸表を作成する財務部門において、決算・財務報告プロセスにおける決算処理の確認とそれらの承認手続が十分に行われなかったため、繰延税金資産の計上及び連結修正仕訳などについて重要な修正事項が発見されました。なお、これらの必要な修正はすべて連結財務諸表に反映しております。
 決算・財務報告プロセスにおいて発見、是正されなかった理由は、当社は少人数による効率性を重視しながら決算管理体制を充実すべく財務部門担当者の新規採用を図っておりましたが、事業年度の末日までに新規採用を行うことができず、当社グループのビジネス及び経理の知識・経験を有する適切な人員を従事させることができなかったためであります。
 なお、当社は財務報告に係る内部統制の整備及び運用の重要性は十分認識しており、財務部門において経理の知識・経験を有する人員を増強すること等により、翌事業年度においては、適切な内部統制を整備・運用する方針であります。

付記事項

該当事項はありません。

特記事項

該当事項はありません。

監査法人 有限責任監査法人トーマツ 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考
64
企業名 北川精機株式会社 市場 JASDAQ
その内容

 下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、重要な欠陥に該当すると判断いたしました。したがって、当事業年度末日時点において、当社の財務報告に係る内部統制は有効でないと判断いたしました。

 当社は、決算・財務報告プロセスにおける連結財務諸表の決算整理業務において、複数の会計処理誤りを監査法人から指摘され、修正を行いました。
 これらは適切な人材の確保・配置が十分でなく、その結果決算業務のチェック、決算業務に係る情報伝達等に支障をきたしたことに起因し、監査法人から重要な修正事項を指摘されることとなりました。このことから、当社の財務報告に係る内部統制には重要な欠陥があると判断しております。
 当社は今後、適切な人材の採用により人員の充実を図るとともに、外部専門家の活用等により、重要な欠陥を是正し、適正な財務報告の実現に努めてまいります。

付記事項

付記すべき事項はありません。

特記事項

特記すべき事項はありません。

監査法人 有限責任監査法人トーマツ 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考
65
企業名 株式会社アルファ・トレンド・ホールディングス 市場 札幌アンビシャス
その内容

 下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、重要な欠陥に該当すると判断しました。したがって、当事業年度末日時点において、当社グループの財務報告に係る内部統制は有効でないと判断いたしました。

 当社は、連結財務諸表を作成する管理部門において、会計基準適用の検討、決算書類の記載内容の確認とそれらの承認手続きが十分になされていなかったために、監査法人から科目修正、連結修正仕訳の誤り及び表示の記載漏れ等決算・財務報告プロセスの不備を原因とする虚偽記載を指摘されることとなりました。これらは、管理部門で少人数による効率性を重視した運営管理をしていましたが、少人数であるがゆえに業務多忙により決算・財務報告プロセスの運用が十分に実行されていなかったことに起因しています。このことから、当社グループの決算・財務報告プロセスに係る内部統制に重要な欠陥があると判断しております。
 しかし、内部統制報告書に記載されている重要な欠陥がある決算・財務報告プロセスで処理される主要な取引と表示に対して内容の再照合を行い、その結果特定した必要な修正はすべて連結財務諸表に反映しており、連結財務諸表は当社グループの財政状況、経営成績及びキャッシュフローの状況を適正に表示しています。
 また、当社は財務報告に係る内部統制の整備及び運用の重要性は十分認識しており、管理部門の人員を増強する等により、適切な内部統制の整備及び運用を図っていく方針であります。

付記事項

 当社グループは、事業年度末日後に情報技術事業に注力するために、連結子会社である株式会社アルファ・テクノロジーが株式会社ASOCの事業を譲り受けました。この事業譲り受けは、翌期以降の当社グループの財務報告に係る内部統制の有効性の評価に重要な影響を及ぼす可能性があります。

特記事項

特記すべき事項はありません。

監査法人 フロンティア監査法人 監査意見

財務諸表監査:適正
内部統制監査:適正

備考

重要な手続きが実施できないと表明した企業

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